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2018年5月13日 (日)

『刀狩り』読了

秀吉の刀狩りから徳川幕府にかけて侍以外の民衆の武器所蔵状況を各種史料から考証。民間の武器のすべてが収公されたのではなく、かなりの数が残されていたこと、つまり武器を持たないのではなく帯刀(あるいは銃等も含め使用)禁止状態であったことを論証している。
さらに明治の廃刀令、戦後の進駐軍による武装解除にも言及。その後でもまだ民間に銃刀類が残されていることにも触れる。
というところから、政権側も民衆側も武器は持っていても使用しないという状態であったとする。そしてそこから現在の憲法改正(第9条)問題にも触れている。
まあ、最後の部分について著者の少々強引な見解が素直にうなずけるのではないが、考えるための参考にはなる本であろう。近世あるいはそれ以降の歴史に対する問題提起として重要な指摘を含む本であろう。

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コメント

 最初の一段落で、本書を読んだような気になりました。勉強になりました。まったく知らない分野でした。

投稿: t.chino | 2018年5月14日 (月) 20時40分

> t.chinoさん

me too(使い方が違う?)、百姓一揆では持っているけれど銃刀等は使わず、一方鎮圧する領主側も百姓が使わなければ鉄砲を使用しないという了解があったなど驚くようなことが書かれているのにびっくりです。

投稿: kenji | 2018年5月14日 (月) 22時25分

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