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2018年5月 6日 (日)

『富士山宝永大爆発』読了

(借.新宿区立図書館)

原著は2002年刊。著者永原慶二氏80歳時の著作。永原氏といえば私の学生時代に「吾妻鑑」を読んでいたころにお世話になった著書多数の碩学。その永原氏がほぼ最後にまとめた書がこれ。かかわっていた地方史(小山町・小田原市)を基にしたとは言え短期間にこれだけの書をまとめたのは素晴らしい。
歴史書としても富士山の宝永噴火による影響をコンパクトにかつ一般向けに書いてくれたことは参考になる。綱吉末期から正徳の治(まさに先日読んだ新井白石の時代)、そして吉宗の享保の改革の時代の裏でこの地方がどういう状態だったかがわかるので、時代を見る目が広くなる。中央の政治ばかり見ていたのではだめということ。
そしてこの空前の大災害、噴火そのものより物凄い量の降灰による影響(さらに二次的な洪水被害)が後々まで人々を苦しめるかということが克明に描かれ、現代の東日本大震災以降の状況を考えさせる。

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