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2021年5月30日 (日)

『文豪怪奇コレクション 恐怖と哀愁の内田百閒』読了

日常のようなところから入っていく夢の違和感とでもいったところか。そんな百閒の短編を集めた作品集。ただ、副題の「哀愁」はちょっと違うと思う。

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2021年5月28日 (金)

『たちどまって考える』読了

(借.新宿区立図書館)
新型コロナ禍でイタリアへ戻れないこともあり、ヤマザキマリさんのテレビなどでの露出が増えているようだ。本も次々に出すのでちょっと読み切れない感じ(笑)。
この本はマリさんが今どう考えそしてどう過ごしたかについて書いたものであり、我々がコロナ禍中をどうすべきか考える参考になるものだと思う。イタリアなどとの比較は他の本でも書かれているのでなるほどと思うだけだが、第3章の「たちどまって考えたこと」は我々が考えていく上で特に参考になるのではなかろうか。

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2021年5月24日 (月)

『恋歌』読了

講談社
発売日 : 2013-08-22
(借.新宿区立図書館) 久々の一気読み。幕末水戸藩士に嫁いだ江戸育ちの商家の娘から見た藩内の血で血を洗うような抗争。それに巻き込まれての牢内での過酷な生活、までは見事な展開。ただ、最後の方は若干の違和感。うまく明治の中島歌子までつながっていないようだ。導入部と結末に三宅花圃を持ってきたのは面白いけど、むしろ明治部分は無くてもよかったかも。
水戸天狗党を描いた作品としては山田風太郎の『魔群の通過―天狗党叙事詩』がある。どちらも歴史にある程度フィクションを加えたものだが読み比べると面白い。いまのところ風太郎の方がフィクション度は高いがうまいと思われる。

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2021年5月23日 (日)

『江分利満氏の優雅で華麗な生活 ≪江分利満氏≫ベストセレクション』読了

かなり著者の自伝的、随筆的要素が大きいようだ。昭和30年代というよりオリンピック直前の戦後復興の時代の「サラリーマン」とその妻たちにとってはこういう小説が面白かったのだろう。今となっては社会的背景がわからないと若干読みにくい。逆に言えばそれを知る資料ともなりうる作品。なぜか國學院大學部分がカットされているのは平均的サラリーマンを演出するためか、著者のコンプレックス的なものか?

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2021年5月19日 (水)

『雑学の冒険―国会図書館にない100冊の本』読了

(借.新宿区立図書館)
ブクログにせよAmazonにせよ、皆さん「国会図書館にない」という副書名に引きずられて感想を述べておられるようだ。この本は面白い古書の紹介が主目的で、そのキーワードとして国会図書館にないことをテーマにしているととらえるべきではなかろうか。そういう意味で「雑学の冒険」という書名も誤解を生みかねないもの。
対象読者としては古書を楽しむ人たち(古書店員や蒐集家なども含む)だろう。そういう意味では珍しい古書の案内本として楽しめる本だと思う。
ちなみに、同書名の『雑学の冒険』という本(雑誌?)が1998年に同じ批評社から出されているようだ。内容はこちらとは全く違い民俗伝承などがテーマのよう(それはそれで面白そう)。歴史民俗学研究会・編となっているのだが、礫川氏はこの本の著者略歴によれば同会代表となっている。はて???

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2021年5月18日 (火)

『マッドメン』読了

河出書房新社
発売日 : 2015-05-29
ebookjapanで購入したが、選択できないのでやむを得ずkindle版で登録。
先日読んだ『奇界紀行』に著者本人を含め登場していたので読んだもの。諸星大二郎初期の傑作という位置づけになるらしい。
内容的には戦後昭和20~30年代の南洋物(少年ケニヤとか)になるのだろうが、世界の共通神話や特にニューギニアの神話・伝説をかなり詳しく取り入れているところが特長。人物の絵柄などイマイチ好きになれないところもあるが、怪奇風味の面白いマンガであることは確か。

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2021年5月16日 (日)

『まんぷく 〈料理〉時代小説傑作選』読了

(借.新宿区立図書館)
図書館で借りたのだが、なぜかこのシリーズのうちこの本だけなかなか借出者が減らない。常に数人待ちの状態。読んでみても特に理由は不明。それほど素晴らしい作品ばかりというわけではないのだが(レベルはまあまあ)。まさか料理描写をレシピ代わりにしているとか?たしかに食べるのが好きな人にとっては垂涎の描写(だろうと思う)が多い。私はあまり食べ物には執着がないのでそれほどではない。とはいえ菓子などはうまそうと思う。作品自体としては畠中恵、宮部みゆきは既読。他もシリーズものの一部を載せたもの。それなりに面白かったが、特に続けて読みたいと思うものはなかった。

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2021年5月15日 (土)

『奇界紀行』読了

世界各地の奇なる場所や人を訪ねた紀行。「怪」掲載記事を中心に他の媒体掲載記事も。雑誌掲載ということで一つ一つについての記載は多くはない。それでもなかなか読み応えのある本である。その中でも割と多くのページを割いているインド。たぶん著者が一番興味を持っている場所(そして考え方)だと思うのだが、今新型コロナ禍の中どうなっているのだろう?

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2021年5月12日 (水)

『出世商人(三)』読了

ひと段落。さて次の出世は。
(うまくいきすぎの感もあるが、まあそんな話を楽しめばよいということ)

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2021年5月11日 (火)

『藤原定家 『明月記』の世界』読了

日記『明月記』を中心に藤原定家とその周辺を歴史的に見た書。細かいところだが定家邸の変遷とか、家族についての考察など大変興味を引かれた。子の為家が関東武士宇都宮頼綱の娘を妻にしていたとか、その縁で牧の方(このころは牧尼となっている)が登場したりとか、朝幕関係を考えるうえでもなかなか面白い。もちろん後鳥羽院とか京都側のことも。
『玉葉』はかなり研究されているが、『明月記』ももっと歴史的にちゃんと読み込んで研究すべきなのだろう。個人的には著者も取り上げきれなかったと書いている天文関係記事についてもっと知りたい。かに星雲関係は有名だが最近注目されているオーロラ記事など天文学史的にも歴史学的にも重要な記事が多そう。

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2021年5月 6日 (木)

『銘酒の真贋 下り酒一番(五) 』読了

いろいろあるけど卯吉にとってどんどんいい方向に向かっているような。

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2021年5月 5日 (水)

『楡家の人びと(第一部~第三部)』読了

(第一部~第三部)合本版で購入したのだが、ebookjapan版だと表示されないのでまとめて第三部に書いておく。
かなりの長編だが語り手というか焦点を当てる人物が次々変わる。個々の部分はいいのだが全体としてのまとまりはどうなのだろう?連続短篇小説集といった感じ。誰かを中心に書いた方がよかったのでは。(60年近く前の小説に言っても始まらないが)
著者を含む斎藤茂吉家の人々をモデルにしているのだが、その悪い面だけを強調しているようだ。読後感はあまりよくない(救いがほぼない)。登場人物を突き放して書くのが小説というなら小説らしい小説ということになるのだろうが、今私が読みたい小説ではない。
ただ、その中でも戦争中の部分はなかなか読ませる。銃後については著者の体験をもとにしているのだろうが、戦地の状況は兄茂太を含む関係者に取材したのだろうか。

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2021年5月 2日 (日)

『丁寧な暮らしをする餓鬼 【弐】』読了

当初ガッキーの顔が全て同じだったのが今回のカラーページなどタッチも違うし別方向からも描かれたりしている。やはり全て同じ表情だとストーリーを持ったものを描くのは難しいのだろう。

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2021年5月 1日 (土)

『あしあと ちばてつや追想短編集』読了

(Yodobashi電子書籍版で読了。ブクログにないのでとりあえずAmazon kindle版で登録)
ちばてつやの生涯のエポックを描いた短編集。いろいろなエピソードは興味深く、読後はじんわり。ちばてつや作品に触れたことがある人は必読。

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『水木しげるの雨月物語』読了

上田秋成の雨月物語より3編を選び、現代語訳と水木しげるの挿絵で構成した本。あくまでも水木しげるのマンガではなく絵物語というか紙芝居的なもの。人物の描写などはまさに紙芝居的。もちろん水木しげる×上田秋成なのでそれだけで終わってはおらずじっくり読むに値するものではあるけれど。

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