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2021年9月17日 (金)

『日本史サイエンス 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る』読了

(借.新宿区立図書館)
3つの歴史的謎を工学的見地から論じたもの。いろいろと細かい計算を積み重ねて歴史を違う面から解き明かそうとしている。確かにそういう面から飲み方も必要だろう。現状での問題点としては前提となる根拠部分の歴史的理解が不足していると思われること。たとえば大返しで、人の歩行速度の基準を4km/時と考えているが、それは現代人で当時の人たちはもっと早かったはず。江戸期の旅人でも急ぎであれば一日40キロぐらいは歩けたようだ。その辺からちゃんと歴史的知識を確認して行かないと論だけが浮いてしまう。面白い見かたではあるが今のところ独善的部分が多いといえるだろう。あと、日本史サイエンスという題は大げさすぎだと思う。
一般的に理系の人が歴史関係を語ると歴史知識不足のためちょっとおかしなことになりがち。一方歴史関係の人は理系にはあまり興味がない。その辺をうまく関連付けられるようにすればもう少し研究は進むと思うのだが。

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