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2021年10月30日 (土)

『梅棹忠夫の京都案内』読了

この電書版が2013年、文庫初版が平成16(2004)年、単行本(角川選書)が1987年刊とのこと。内容的には1950~60年代の文章で構成されている。当然かなり古いが京都や京都人というものを考えるうえでなかなか面白い内容である。当然偏見や偏った見方も多い。それが京都至上主義者としての梅棹忠夫なのだろう。ということを踏まえて京都について考える資料としては貴重なのではないだろうか。
そして著者が生きていたら、最近の外国人旅行者であふれかえる京都、さらに直近の新型コロナ禍の京都についてどのように考えたのだろうか。その辺考えるのも面白い。
なお、國學院大學では来年度から観光まちづくり学部というものができるらしい。それに限らず他大学でも観光を名乗る学部ができているようだ。そういうところでこの本などはどう扱うのだろう。一筋縄ではいかないということを学ぶ教材としてふさわしい本ではなかろうか。

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2021年10月29日 (金)

『新・入り婿侍商い帖 古米三千俵(二) 』読了

時代小説としてはいつもながらよくできていると思う。ただ、歴史的には領主に相談もなく勝手に炎の壁などを造ったら罪に問われると思う。まして天領と藩領に分かれているところでは了解を得るだけでもめちゃくちゃ手数がかかりそう。細かいところではさらにいろいろある。
まあ、その辺はあくまでも時代小説(私は江戸時代に似た設定のフィクションと理解している)として読まなければいけない。

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2021年10月27日 (水)

『ニッポン意外史~ヒステリック・ヒストリー~』読了

(kindle unlimited利用)
歴史人物をテーマにした艶笑ギャグ漫画。『風雲児たち』の裏面史?

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2021年10月21日 (木)

『望遠ニッポン見聞録』読了

(kindle unlimited利用)
2012年に書かれた作品を文庫化~電子化したもの。その後もヤマザキマリさんは、特にコロナ禍で日本にずっと滞在していることもあり、本職の漫画ももちろんだがこういう随筆を量産している。ある程度同じようなことも書いているが、依然売れているようなので、たぶんこのような見方が求められているのだろう。私もこういう刺激が必要と思い、それなりに読んでいる。流石にすべて買うわけにはいかないのでkindle unlimitedで読めるのはありがたい(後は図書館も利用)。この作品も10年近く前に書かれたもので、一部コロナ以後変わってしまったこともあるとはいえ今でもなるほどと思われることも多い。

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2021年10月20日 (水)

『陰陽師の解剖図鑑』読了

著者 : 川合章子
エクスナレッジ
発売日 : 2021-08-30
陰陽師についてその歴史や関連項目等全般にわたりイラスト入りでまとめた本。一部疑問点もないわけではないが、一般教養として陰陽師・陰陽道を理解するのには有用な本ではなかろうか。ただ、「陰陽道にゆかりのある日本全国の神社」に大阪の安倍晴明神社が抜けているなど補足修正が必要な点もあるので、その辺は改訂が必要だとは思う。

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2021年10月17日 (日)

『武士の町 大坂』読了

大坂の武鑑類や赴任した武士の日記など史料を基に大阪での武士たちの姿を見ていく中で、「町人の都」の言説について考える書。今までなかなか見えていなかった徳川期の大坂における武士を考えるうえで貴重な本だと思う。
個人的には、関連史料にどんなものがあるかを知ることができただけでもありがたい。それらを見ていく中で、うちの先祖の大坂城代家臣としての役職がわかる史料がいくつか見つかり、先祖の事績確認がまた少し進んだ。

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2021年10月16日 (土)

『手塚治虫エッセイ集(1) (手塚治虫漫画全集別巻1)』読了

戦後の漫画史を手塚の眼からとらえたもの。そしてその中でどのように漫画・アニメ制作を続けていったかを自伝的に描いたもの。

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2021年10月13日 (水)

『高丘親王航海記 IV』読了

幻想的な高丘親王の旅。原作を読んだ時はなんだかよくわからない終わり方だったが、近藤さんの漫画でそれなりに理解できたのは折口の『死者の書』と同じ。もちろん原作は原作、漫画は漫画でそれぞれの良さはあるのだが。

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2021年10月12日 (火)

『仏教抹殺 なぜ明治維新は寺院を破壊したのか』読了

著者はお坊さんにしてジャーナリストとのこと。仏寺側だけでなく神社側も含めてかなり現地での取材をしていることがうかがわれる。それでも結局日吉大社、水戸、薩摩、長州、宮崎、松本、苗木、隠岐、佐渡、伊勢、東京、奈良、京都という代表的なところしか実例が載せられていない。というより他ではもうあまりよくわからない状況なのかもしれない。
この本を読んで感じたのは仏教側の腐敗堕落が進み、もはや宗教とは言えない状況のところが多かったのではないかということ。数例ではあるが真宗などで腹を据えて徹底抵抗した坊さんのところは廃寺を免れている。それだけの宗教者としての気概を持った僧が少なかったのが簡単に廃仏毀釈を許した原因なのではないか。そういう意味では現代も僧侶の気概を問うようなことがあってもいいかもしれない(神主も、かな?)。
そんな色々を考えさせられる本であった。

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2021年10月 9日 (土)

『異界神社 ニッポンの奥宮』読了

「異界」といっても怪異や不思議系な記述はあまりない。また、「奥宮」というより現在の神社に見られる社殿以外のものといった方がいいのかもしれない。それは著者が特に興味を持っていると思われる異形の木だったり、岩だったり、洞窟だったり、水だったり、またそれらにいたる参道だったりする。古の人たちが神祭りの場としたと考えられそうなところ(神域)を紹介する本。中には手入れが行き届かず結果的にそれらしくなってしまったところもありそう。その辺、江戸期以前はどうだったのか気になるところもある(修験道などとの関係等)。
なお、写真の割り付けが順番通りでないのでちょっとわかりづらい。ページに複数を収めるためやむを得ないのだと思うが、もうちょっと判型を大きくしてでも写真と説明を一対一で見られるとよいと思う。

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2021年10月 7日 (木)

『遠巷説百物語』読了

(借.新宿区立図書館)
目先を変えて遠野での物語。遠野物語も手掛けた著者には書きやすかったのかな。細部は若干疑問もあるが、まあ余計なことを考えずに長耳の仲蔵はじめ又市の仲間たちの言説に乗ってしまえばいいのだろう。

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2021年10月 6日 (水)

『もう安心。』読了

イースト・プレス
発売日 : 1999-10-01
(kindle unlimited)
ちとわかりにくい部分もあるけどジワッとくるとり・みき作品。ある程度の年齢層でないとわからないであろうギャグも。

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2021年10月 1日 (金)

『廃仏毀釈 ―寺院・仏像破壊の真実』読了

各地における代表的な廃仏毀釈の実態の概要がわかりやすく列挙されている。天王の隠蔽などは他であまり触れられいないので興味深い。ただしあくまでも概要であって詳細ではない。もっと個々の状況についての調査が必要なのではないか。あまり厳しく行われなかった地域の例も具体的には述べられていないので全体の傾向もわからない。これだけでは著者の民衆の意識云々の傾向はわからない。
なお、著者の「習合」と「混淆」という言葉の使われ方とか、「民衆の暴挙」云々の問題の立て方とか若干違和感を感じる。個人的には廃仏毀釈は平田派を中心とする国学者たちが明治政府の役人になって行われた暴挙だと思う。当然それにおもねる一部民衆も出てくるし、寺院側に問題があったことも過去に十分に指摘されていたはず。
余計なことまで書けば、日本で一部民衆が上からの指示に従い過激な行動をとり、さらにそれが政府などをたきつける状態になったのはこの時期と太平洋戦争前、そしてひょっとすると今、なのかもしれない。まあ、日本に限らず中国の文化大革命などもそうだし、他の革命といわれるものもその傾向は大きいと思う。

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